樹脂ホックの小型取り付け機-2019年6月20日の「繊研新聞」より-  

Mar. 17, 2020
SENKEN newspaper

アパレルパーツ製造卸のカジテック(大阪市、梶浦昇社長)は、手芸市場向けブランド「チェリーレーベル」から、コンパクトで計量の樹脂製ホック取り付け機「ミニハンドプレス」を発売した。家庭でも使えるプロ仕様の小型版として、手芸専門店や雑貨チェーンなどを通じて販売する。
取り付け機は形状を工夫し、ホック設置部分の高さや奥行きにゆとりがあり、厚みのある布地やレザー、紙などの幅広い素材に対応する。取り付けに強い力を必要としないため、女性や子供でも作業が簡単で、失敗が少ない。
本体は、アルミダイキャスト製で359グラム。スターターキットには本体のほか、9ミリと13ミリの樹脂製ホックと各サイズの台座が含まれ4500円。別売りで10ミリや11.5ミリのホックと台座もあり、6月後半には15ミリタイプも出す。
従来の家庭用取り付け機の場合、力の入れ具合が分かりにくいために取り付けが甘かったり、中心からずれるなどの問題があったことから、同社は操作性を重視して開発した。
また、クラフト専用ホックは色数が少なかったが、業務用ホックの利用も可能にし、創作に使えるホックのバリエーションが広がった。
同社は4月の日本ホビーショーに出展し、ワークショップ型の提案で手芸関連バイヤーから評価される手応えを得た。手芸人口の拡大や個人デザイナーの増加を背景に「樹脂製ホックが身近になることで用途開発が期待できる」とし、デザイナーや作家などとのネットワーク作りを目指す。さらに、将来的な海外市場での販売も見据えて販売を強める。