無地のジーンズ樹脂ボタン投入  

Sep. 10, 2019
SENKEN newspaper

ロゴを後から刻印

アパレルパーツ製造卸のカジテック(大阪市、梶浦昇社長)は、10月末から無地の樹脂製ジーンズボタンを投入し、国内外アパレル市場に供給する。新商品の拡販の一方で、手芸市場向けや食品加工業向けの商材などで異業種の販売開拓にも力を入れ、業績を押し上げる。
新商品は、軽くて割れにくいポリアセタール樹脂を無地でフラットな構造に成型し、ロゴを後から刻印できる。ジーンズやカラーチノ向けに20色を揃えてストックし、10月の国内見本市で発信するほか、中国市場にも投入してローカルの同業他社との差別化を強める。
同社はこの間、アパレル以外との取り組みも活発になってきた。今年4月にコンパクトで軽量の樹脂製ホック取り付け機「ミニハンドプレス」を発売し、手芸専門店や雑貨チェーンが扱い始めた。5月に発売したポリプロピレン製のエプロンリングは、腰にはめたリングに挟むだけで前掛けが簡単に取り付けられ、金属製より安心できることから、食品加工業の現場で支持が広がっている。さらに建築ラッシュを背景にヘルメットや結束バンドなどの建築資材も好調に推移した。
国内や中国のベビー市場を主力に、安心・安全の樹脂製品で実績を積み重ねてきた同社は、スポーツやユニフォーム、高齢者向け衣料をはじめ、アパレル以外も含む幅広い市場を意識して販路開拓を進める。また、海外のベビー市場では機能繊維のテキスタイル供給も視野に入れる。